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本スペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサートでは、新海誠の原作を生かしつつ、三人の同級生を中心にした青春模様を軸に、彼らを取り巻く南北に引き裂かれた大人たちなど舞台化当時の演出も織り交ぜ、物語を立体的に描きます。

出演は、主役の藤沢浩紀役に歌手・俳優・ファッションモデルなど幅広く活躍する“ 少年”の佐藤龍我。沢渡佐由理役に東京公演では鈴木愛理、大阪公演では大原櫻子をWキャストで起用。白川拓也役にはダンス・ボーカル・ラップをこなす6人組男性グループ“LILLEAGUE”の中村竜大を配役。また、観月ありさ、紅ゆずる、黒田こらん、EBiDANの9人組進化系ミクスチャーユニット“SUPER★DRAGON”の田中洸希、Taiyo、柏木ひなた、さらに、橋本さとしといった実力派俳優も登場し、物語に登場するキャラクターたちを華やかに彩ります。

音楽面では、数々の名曲を作り上げるメロディメーカーであり音楽プロデューサーの松任谷正隆が本公演のためにテーマ曲を作曲。そのテーマ曲や原作音楽の天門による美しく切ない楽曲をもとに、新たにオーケストラアレンジされた楽曲の音楽監修も務めます。そして、古典から現代曲、ポピュラーミュージック、映画、アニメのサウンドトラックまで幅広いジャンルを担う村上史昂指揮によるグランドフィルハーモニック東京が、フルオーケストラで出演し、迫力ある演奏で作品の世界を盛り上げます。

出演者らによるテーマ曲などの歌唱は、スペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサートだけで楽しむことができる唯一の機会となります。

『雲のむこう、約束の場所』あらすじ
津軽海峡をはさみ日本が南北に分断された、もうひとつの世界――。引き裂かれた人々、占領されたエゾ(北海道)に高くそびえる謎の塔。対岸の国境の地、青森に住む二人の少年、浩紀と拓也は、ヴェラシーラと名付けた飛行機を自作し、二人の憧れの少女、佐由理と共に、塔まで飛ぼうと約束する。しかし、佐由理の突然の転校により、約束は果たされないまま時が過ぎる。やがて海峡間の摩擦は増大、塔の秘密が暴かれるにつれ、あの時の約束が一つの鍵となって、再び三人を結びつける。あるべき「未来」を取り戻すため、彼らの想いを乗せた飛行機は、約束の地へ飛ぶことができるのか――